深い海は真っ黒、深海魚が獲物を見つける方法!〜日周鉛直移動・魚食性・腐肉食性〜

海洋動物学では、水深が200mよりも深い海域を深海と言い、その海域に生息している魚類を深海魚と言います。

 

深海は水圧がとても高く、水温も低い上、太陽の光もほとんど届きません。
その為まだまだ未知の部分が多く、魚の食性においても胃の内容物などで推測する事が多いのです。

 

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また、この海域に住むものは特殊な体を持った魚がほとんどで、多くの魚は発光器官を持っています。
深海魚は主に2つのタイプに別れます。海底付近で暮らすものと、海底を離れ泳いで暮らすものです。

 

 

日周鉛直移動
深海の200m?1000mの間で泳いでいる小さな魚の多くは、夜になると水深の浅い所へ移動し主にプランクトンを食べます。
異様に目が大きく発達している為、少しの光でもとらえる事が出来るほか、大きな水圧の変化に耐えられる体になっています。
昼間にはお腹の部分を光らせ、自分よりも深い所にいる捕食者から太陽光と同化するように見せます。

 

 

魚食性
魚を餌としているものは大きく2つに別れ、自ら餌を探し回るタイプと、待ち伏せするタイプです。
自ら探すタイプは、目の下に発光器官があり照らしながら探す魚もいます。
待ち伏せするタイプは、チョウチンアンコウのように光に寄ってきた魚を食べます。
口や歯が異常に大きく発達している魚が多く、また、食道や胃を拡張させる事が出来る種類もいます。餌に出会える機会が少ない深海で、より効率的に捕食する為の進化のようです。
その他に、腸が真っ黒になっており発光する魚を食べても体外に光が漏れない仕組みになっているようです。

 

 

腐肉食性
海底にいる魚は、腐肉食性といって浅い所から沈んでくる遺骸を食べる種類もいます。このような魚類は、いつ餌にありつけるか分からない為、エネルギー消費を最小限に抑えており、ほとんど動きません。
その他、遺骸に集まってくる生物を狙い食べる魚もいます。

 

 

そして、水深1000m以深では暗黒の世界が広がっており、住む魚の多くは、目が非常に小さかったり皮膚に埋もれていたりします。この目は、深海においてまばらに発光する生物を見つけやすいと言われています。
獲物の特定は、主に目ではなく側線と言われる感覚器を使っているようです。

 

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このように、とても過酷な環境にいる深海魚たちですが、なぜこんな過酷な場所に住んでいるのでしょうか。

 

地球の7割を覆うのは海です。
そしてその海のなかでも、深海の体積は93%も占めているのです。
つまり、地球で最大の生物圏というわけです。
私たちにとっては過酷な環境ですが、1年を通してあまり変化のない環境なので、1度この場所に適応した生物にとっては住みやすい環境なのかもしれません。

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