死海ではなぜ浮くことができるのか?塩分濃度がカギ?

死海は塩分濃度が高く、水面に人が浮く事ができると有名ですね。しかしなぜ浮く事ができるのでしょうか。

 

 

??そもそも『死海』とは
死海とは、イスラエルとヨルダンの間にある塩湖です。海という文字が入っていますが、実際は内陸にある湖です。

 

この塩湖の水源はヨルダン川で、塩分の供給源は周囲の土壌に元来含まれていた塩分が雨によって流され集まったと考えられています。その他、ヨルダン川周辺の温泉水からも塩分が供給されているのではないかとされています。

 

そして死海は、湖面の海抜が約マイナス420mで地表で最も低い場所です。そのため、集まった水は流れ出る所がなく溜まって湖となります。しかし、冬でも20℃以上と気温が高いため、水は蒸発し続け塩分は取り残されるため塩湖になっているのです。

 

そのようにして凝縮されていった塩分はすさまじく、海水の塩分濃度が約3%なのに対し、死海の塩分濃度は約30%です。
そのため生き物が生息できず、そこから『死海』と呼ばれるようになったと言われています。(高度好塩菌という微生物は生息しています)

 

 

??なぜ浮くのか
さて、死海の事は分かりました。
ではなぜ人が簡単に浮くのでしょうか。

 

水に浮くかどうかは、比重を用いて考えると分かりやすいです。比重とは、ある物質(今回は人体)の密度と、基準となる標準物質(今回は水)の密度の比です。
水の比重よりも対象物(人体)の比重が大きい場合は沈み、小さい場合は浮きます。
人体の比重は0.93?1.1程度(約1)です。分かりやすく淡水、海水、死海の水で比べてみます。

 

・淡水 : 人体 比重1 : 1
まず淡水の比重が1なのに対し、人体の比重も約1です。そのため、肺に空気を入れていないと浮きづらくなります。
木材の比重は1以下のものが多いため、たいていの木材は水に浮きます。
レンガの比重は1.5?2.0のため沈みます。

 

・海水 : 人体 約1.023 : 1
次に海水の比重は約1.023です。人体の比重の値の方が小さいので淡水よりは少し楽に浮く事ができます。

 

・死海 : 人体 約1.33 : 1
そして、死海の水の比重は約1.33で、人体の比重の方が明らかに値が小さいので簡単に浮く事ができます。

 

死海の水は塩分が多く含まれる事により、他の水よりも密度が高くなるため比重の値も大きくなるのです。
そのため死海では簡単に浮く事ができるのですね。

 

 

ちなみに、重りなどの道具がない状態での素潜りは不可能に近いようです。また、装備なしで潜ろうとすると塩分濃度が高すぎるため目や鼻などの粘膜、日焼けした顔などがかなり痛くなるようです。

スポンサードリンク

ホーム RSS購読 サイトマップ