水族館の魚の管理方法!エサは冷凍魚?深海魚は水圧を慣らせていく?

水族館では様々な魚を見る事ができます。小さな魚から大きな海獣(海に住む哺乳類)、深海魚やクラゲなど、種類によって生態や生息環境も違います。

この多様な生き物たちは、どのように管理されているのでしょうか。

 

 

・水槽内の水
外洋に面した水族館では海からパイプで直接確保する事も可能ですが、内陸部にある水族館では天然海水を輸送によって確保したり、人工海水を使用します。また、濾過循環装置を使用し汚れた水を綺麗にして再利用します。
このように確保された水は、生き物たちの生息域にあった水温に調節され、水槽内に送られています。

 

・生き物はどこから来るのか
釣りや素潜りなどで飼育員の方が直接採集する方法、定置網漁に水族館の方が同乗し入手する方法、水族館での繁殖活動、水族館同士で生き物を交換するなどの方法によって集められています。

 

・餌
冷凍魚を解凍して与えている水族館が多く、その他にプランクトンなどは水族館内でも培養されています。
生き物の体調や安定して入手できるもの、水を汚しにくいものといった事に配慮して、それぞれ与える餌が選ばれているようです。
餌の魚を冷凍する事で寄生虫の心配はありませんが、破壊されてしまう栄養分もあるためサプリメントを混ぜて与える事もあります。
海藻の代用としてはレタスや小松菜を与えていたり、生きた魚しか食べない生き物には、水槽内の水流を工夫し、餌が動いているように見せるなどの工夫がされています。

 

・生き物の健康管理
飼育員の方は日々、餌やりや掃除などをしながら担当の生き物の健康状態をチェックされています。また水棲生物にとっては水質管理も重要です。
生き物が病気になってしまった場合は同水槽内の他の生き物への影響にも配慮しながら、餌や水に薬を混ぜるなどの治療を行います。
水族館に獣医師がいない場合は、往診してもらう事もあるようです。

 

 

飼育が難しい生き物はたくさんいますが、その中でも深海に住む魚は、通常自然の中ではとても高い水圧の中で暮らしています。そのような深海魚たちをどうやって展示しているのでしょうか。
水族館にいる深海魚は、自然界では夜間に餌を求めて深海から浅瀬に移動する種類が多く、水圧の変化に比較的強い種類が飼育されている事が多いです。また甲殻類なども水圧の変化に強い生き物です。
高圧力をかける特殊な水槽から、徐々に常圧力に慣らしていくという方法で、水族館にいる多くの深海魚は常圧力で暮らしています。
その他に稚魚の時は浅瀬に生息している種類もいるので、その時点で捕獲し成魚に育てて展示をする方法もあります。
そして深海の水温はとても低いため、水温調節も重要です。
水圧の変化に弱い深海魚は、捕獲の際に死んでしまう事が多いため今のところ水族館では標本による展示しかできません。

 

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このように様々な工夫と努力によって、たくさんの生き物が見れるという事ですね。
水族館では、水槽内は明るく、私たちがいる場所は少し暗い、といった水族館が多いと思います。これは水槽内の魚から私たちの姿が見えにくいといった効果があるらしく、生き物にできるだけストレスを与えないという配慮だそうです。

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